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技術ブログ

機械学習を知らない人への「機械学習とは」 知っておきたい概要と活用事例

最近、「機械学習って何が出来るの?」「AIとなにが違うの?」という質問を多くいただくようになってきました。それもそのはず、5年間で機械学習の検索ボリュームは約3倍になりました。 機械学習の概要やどんな課題解決ができるのか、事例をご紹介します。 目次 人工知能(AI)とは 機械学習とは 機械学習の種類 機械学習の歴史 解決したい課題別 機械学習の活用事例 コスト削減/人依存の解消/生産性向上/品質向上 導入検討フロー 人工知能(AI)とは 人工知能のイメージ

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機械学習を知らない人への「機械学習とは」 知っておきたい概要と活用事例
コラム 利用事例 機械学習
人間が騙されているフェイクニュースをAIが見破れるか?

フェイクニュースは珍しいものではありません。 コロナウイルスの情報が凄まじい速さで拡散されていますが、その中にもフェイクニュースは混ざっています。悪意により操作された情報、過大表現された情報、ネガティブに偏って作成された情報は身近にも存在しています。 これらによって、私たちは不必要な不安を感じ、コロナ疲れ・コロナ鬱などという言葉も出現しました。 TwitterやInstagramなどのソーシャルメディアでは嘘みたいな衝撃的なニュースはさらに誇張な表現で拡散

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人間が騙されているフェイクニュースをAIが見破れるか?
コラム 機械学習 自然言語処理
pythonでEfficientNet + Multi Output を使って年齢予測の実装

ディープラーニングを使って、人の顔の画像を入力すると 年齢・性別・人種 を判別するモデルを作ります。 身近な機械学習では1つのデータ(画像)に対して1つの予測を出力するタスクが一般的ですが、今回は1つのデータ(画像)で複数の予測(年齢・性別・人種)を予測します。 実装方法 学習用データ まず、学習用に大量の顔画像が必要になりますが、ありがたいことに既に公開されているデータセットがあります。 UTKFace というもので、20万枚の顔画像が含まれています。ま

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pythonでEfficientNet + Multi Output を使って年齢予測の実装
利用事例 機械学習 画像認識
Googleが発表した自然言語処理モデルText-to-Text Transfer Transformer(T5)とは?

Googleが発表したBERTは記憶にも新しく、その高度な性能はTransformerを使ったことで実現されました。 TransformerとBERTが発表される以前の自然言語処理モデルでは、時系列データを処理するRNNとその発展形であるLSTMが使われてきました。このLSTMには、構造が複雑になってしまうという欠点がありました。こうしたなか、2017年6月に発表された論文「Attention is all you need」で論じられた言語モデルTran

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Googleが発表した自然言語処理モデルText-to-Text Transfer Transformer(T5)とは?
機械学習 自然言語処理
高精度と話題のDeepL翻訳が日本語対応!  Google翻訳との比較

最近はGoogleを始めとする翻訳サービスにも機械学習が取り入れられ、翻訳精度が向上しています。 しかし、完璧な翻訳を求めるには精度が足りず、確認作業に時間がかかったり、翻訳されたものが正しいのか見極めるスキルが必要なケースがほとんどです。 このような課題がある中、高精度な翻訳ができる「DeepL」が、日本語と中国語の翻訳に新しく対応したので、日本語での翻訳機能を試してみました。 DeepLとは DeepLはドイツのケルンで開発された深層学習(ディープラー

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高精度と話題のDeepL翻訳が日本語対応! Google翻訳との比較
コラム 機械学習 自然言語処理
Kaggleバスケコンペ(NCAA)解法の紹介

NCAAコンペ概要  全米大学体育協会バスケットボールトーナメントの試合の勝敗を予測するコンペでした。男女別にコンペが開かれました。リーグ戦の試合結果の詳細とトーナメントの試合結果のデータが年ごとに与えられ、今年のトーナメントの試合結果を予測します。評価指標はLoglossでした。 結果  新型コロナウイルスの影響で、大会自体がキャンセルになってしまいました。リークなしのLBの最も良いスコアは0.52586です。 取り組み内容 コンペの内容を理解してから

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kaggle 機械学習
BERTやAttentionでの口コミ分析で顧客の本当の声を見つけよう

サービスへのお客様の評価はその場では気付きにくく、特にネガティブなものは直接伝えてはくれません。 しかしお客様の声を知ることはより満足してもらうためには必須です。 今回は口コミサイトに投稿されたレビューを分析し、お客様の本当の声を知るためのサービスを紹介します。 0.サービス紹介_口コミ分析 Web上で集めた口コミ(レビュー)をAIが精査し、ネガティブな口コミはネガティブな原因を特定します。 数が少ないうちは手作業で評価の精査が出来ますが、数が多くなってく

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利用事例 機械学習
機械学習活用事例|YOLOを使ったドーナツ自動判定

はじめに このブログは前回、ドーナツの無人レジ化に向け機械学習をどのように用いるかを紹介しました。今回は、その中で出てきたドーナツ検出器の中身について紹介します。 目次 はじめに 検出器を作るために必要なもの どのような流れで作るか 実際に作る まとめ 必要なもの ドーナツ検出器を作るために、ドーナツの画像データを訓練とテストを用意します。 今回は、「6種類のドーナツを検出し、合計金額を出す」ことが目標として、6種類のドーナツそれぞれの写真を50枚ずつ撮影

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機械学習活用事例|YOLOを使ったドーナツ自動判定
利用事例 機械学習 物体検知
農業×機械学習 | 2050年人口増加のためのこれからの農業

世界の人口推移と起こりうる問題 日本だけでは人口減少と言われていますが、世界を見ると人工は増加すると予測されています。 2019年に国連が発表した、世界人口推計2019年版 データブックレットによると2050年に97億人、2100年には110億人まで増加すると言われています。 人口増加分の8割ほどをアフリカが占めています。 各国はアフリカが巨大なマーケットになると予測して、国を挙げて進出を加速しています。中国はこれまでに6900億ドル以上をアフリカに投資し

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利用事例 機械学習
機械学習活用事例|パーソナルカラー診断システム

概要 自分に似合う色、引き立たせてくれる色を知る手法として「パーソナルカラー診断」が最近流行しています。 パーソナルカラーとは、個人の生まれ持った素材(髪、瞳、肌など)と雰囲気が合う色のことです。人によって似合う色はそれぞれ異なります。 パーソナルカラー診断では、個人を大きく2タイプ(イエローベース、ブルーベース)、さらに4タイプ(スプリング、サマー、オータム、ウィンター)に分別し、それぞれのタイプに合った色を知ることができます。 パーソナルカラーを知るメ

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機械学習活用事例|パーソナルカラー診断システム
利用事例 機械学習 画像認識
海外機械学習事例|顧客満足度向上のための品質改善方法

「思っていたよりいい!」 購入した商品を使ったとき、こう思えると嬉しいですね。 重要なことは『思っていたより』という点で、私たち提供者は常にお客様の期待を超えていかねばなりません。 驚きと喜びが両立して初めて感動が生まれ、リピーター、そしてファンになってもらえるのだと思います。 そんな『いい!』と思ってもらうための重要な要素である品質。 今回はAI・機械学習を活用して品質を向上し、高品質を保つ事例をご紹介します。 品​​質向上のための機械学習活用 機械

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海外機械学習事例|顧客満足度向上のための品質改善方法
利用事例 機械学習
 海外機械学習事例|再生可能エネルギー普及に向けて

エネルギー分野における課題 エネルギーの供給と消費は金融および社会環境コストの観点から企業・国民のリスクの1つであるため、現在は再生可能エネルギーへの関心が高まっています。 ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンスのニューヨークに拠点を置くアナリスト、カイル・ハリソンは以下のように話しています。 「100%再生可能エネルギーを使用すると宣言している企業もある。そのような企業の増加により、政府の補助金に関係なく、再生可能エネルギーの活用検討が促進さ

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海外機械学習事例|再生可能エネルギー普及に向けて
利用事例 機械学習
AI・機械学習が作り出すデータの活用方法

機械学習のアルゴリズムがつくりだす状況を利用して、自然実験に近い分析をおこなった事例を紹介します。 このような事例を応用すれば、実際に実験をおこなわなくても介入効果などが分かるかもしれません。 はじめに 昨今、AI・機械学習の進歩のおかげで、様々な予測をおこなうことができるようになりました。 みなさんも機械学習を使った株価の予測などニュースでみかけることも増えたと思います。 株価だけでなく、交通量からチケットの売上・電力消費量etc......なんでも予測

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利用事例 機械学習 論文解説
【物体検出】SSD(Single Shot MultiBox Detector)の解説

概要 先日の勉強会にてインターン生の1人が物体検出について発表してくれました。これまで物体検出は学習済みのモデルを使うことが多く、仕組みを知る機会がなかったのでとても良い機会になりました。今回の記事では発表してくれた内容をシェアしていきたいと思います。 あくまで物体検出の入門ということで理論の深堀りや実装までは扱いませんが悪しからず。 物体検出とは ディープラーニングによる画像タスクといえば画像の分類タスクがよく挙げられます。例としては以下の犬の画像から犬

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【物体検出】SSD(Single Shot MultiBox Detector)の解説
ニューラルネットワーク 物体検知
機械学習活用事例|ドーナツ自動判定による無人レジの検討

はじめに  ドーナツを買おうと店内を覗くと、大勢の人が並んでいて買う気をなくしてしまうことがよくあります。 行列を解消すると更に多くの人がドーナツを買い、売上げアップはもちろん、新しいお客さんを獲得するチャンスにもなるのでは...。と気づきました。 そのために店頭業務をスピードアップしてお客さんを待たせない仕組みを作ることが必要です。今回はドーナツ屋さん店頭業務の効率化について考えてみました。 現状、時間短縮の要因は お客さんがドーナツを選ぶ時間が長い ド

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利用事例 機械学習
海外機械学習事例|医療・ヘルスケア分野での活用例

医療・ヘルスケア分野での機械学習検討状況 2019年6月にロンドンで開催されたAIサミットのヘルスケアAIストリームで実際のヘルスケア問題を解決するための魅力的な機械学習活用事例が発表されました。 医療の課題をいくつか考えてみましょう。 圧倒的な量はあるがオフライン上にあり活用できないデータ(紙カルテ等) 病気や健康など、性質上予測が困難なモノ(いつどんな病気にかかるか予測しにくい) 現在は機械学習を活用し、異なるデータの分析と予測、および日常的な作業の自

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利用事例 機械学習
機械学習活用事例|口コミ分析で顧客満足度向上

SNS、口コミでの評価と顧客満足度は深い関係があります。 今回は「ネガポジ判定」を用いて、顧客の要望を発掘していきます。 目次 ネガポジ判定とは 実装方法 今後の検討方針 参考文献 1.ネガポジ判定とは 自然言語処理分野に関する文章のネガポジ判定とは、AIが文章の内容がネガティブかポジティブか判定するものです。 今回は食べログからスクレイピングによって口コミ(お店の評価)を抽出し、それらを実際にネガポジ判定します。 判定結果、特にネガティブと判定されたもの

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利用事例 機械学習 自然言語処理
機械学習活用事例|エントリーシート採点サービス

機械学習を利用して「エントリーシート自己PR分析サービス」を作成しました。 エントリーシートの評価や言いたいことが伝わるか、心配ですよね。 また、企業の採用担当者は膨大な数のエントリーシートを確認することはかなりの業務量かと思います。 「エントリーシート自己PR分析サービス」では、自己PRの内容を入力すると点数や頻出単語を表示します。 [2020年2月21日追記:デモ動画] 機能追加しました! ・自己PRそのものの採点ができるようになりました。 サービスの

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クラスタリング 利用事例 機械学習 自然言語処理
【論文】CBNet:A Novel Composite Backbone Network Architecture for Object Detection の解説

概要 物体検知の分野ではCOCOと呼ばれるデータセットを使って、検知手法の精度に関して数値的な評価が行われます。2020年1月現在、トップの正解率を示しているのが、2019年9月に発表されたCBNetを用いた手法です。 今回は物体検知に関して全くの初心者の方でも理解できるように、この論文を解説していきたいと思います。(原著論文はこちら) 目次 前提知識 Backbone CNNベースの物体検知 モデルの評価 CBNetの構造 AHLC SLC ALLC D

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物体検知 論文解説
ベイジアンネットワーク入門

最近扱われるデータ量は膨大です。それに伴いデータの見方を変え、かつては重要度が低かった点からも関係性を見出す必要があります。 そのために確率推論は多くの命題の生起する可能性を確率として記述することから始められ、条件付き確率と結合確率を1つずつ繋ぎ合わせ段階的に構成されています。 ベイジアンネットワーク(Bayesian network) 人工知能(AI)における確率推論の一つのモデルです。 イギリスの確率論研究家トーマス・ベイズが発案したベイズの定理に基づ

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ベイジアンネットワーク入門
統計学
機械学習活用事例|顔認識による居眠り検知

車を運転していてヒヤッとした経験はありませんか? 疲れや睡眠不足からついうとうとしてしまい、急ブレーキ...。 起こってはならない事故ですが、死亡事故の4割程度を居眠り運転による事故が占めるそうです。1人で運転していると頼れるのは自分だけ。音楽やガムで気を紛らわせるのも限界があり不安ですよね。 本日はAI・機械学習を活用した、居眠りを検知する仕組みをご紹介します。 実際に使ってみました。うとうとして目が半目になるとアラートを出します。 このAIは動画のよう

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機械学習活用事例|顔認識による居眠り検知
利用事例 機械学習
廃棄物処理方法を変える、海外のAI活用事例

消費者や企業によって発生する廃棄物の処理・管理が課題として挙げられることが増えています。 包装材の削減などで最終的に発生するゴミの量が削減されてはいますが、ゴミの発生は無くなることはなく今後も少なからず発生します。 廃棄物の処理・管理は主に手作業で実施されていて膨大な労力とコストが生じています。これらの課題解決のためにAIが活用され始めています。機械学習、ディープラーニング、コンピュータービジョンなどのテクノロジーで、廃棄物管理の効率と生産性向上のためのソ

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廃棄物処理方法を変える、海外のAI活用事例
利用事例 機械学習
【論文】

概要 小説を丸ごと理解できるAIとしてReformerモデルが発表され話題になっています。今回はこのReforerモデルが発表された論文の解説を行います。 自然言語や音楽、動画などのSequentialデータを理解するには広範囲における文脈の依存関係を理解する必要があり困難なタスクです。"Attention is all you need"の論文で紹介されたTransformerモデルは広くこれらの分野で用いられ、優秀な結果を出しています。 例えば機械翻訳

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【論文】"Reformer: The Efficient Transformer"の解説
ニューラルネットワーク 論文解説
Googleが発表したチャットボット

日々AIに関する技術は発展していき、その中でも自然言語処理に関するトピックには目が離せません。 Apple社のSiri、AmazonのAlexaなど人間と会話できる(対話型)AIを通して、そういった技術が私たちの身近な存在になってきました。 そのような中、2020年1月末にGoogleが凄まじいAIチャットボット「Meena」を発表しました。今回はこのMeenaから今後のチャットボットの可能性について考えていこうと思います。 そもそもチャットボットとは?何

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Googleが発表したチャットボット"Meena"とは?
利用事例 機械学習 自然言語処理

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