DEVELOPER’s BLOG

技術ブログ

高精度と話題のDeepL翻訳が日本語対応! Google翻訳との比較

2020.03.26 竹中 涼香
コラム 機械学習 自然言語処理
高精度と話題のDeepL翻訳が日本語対応!  Google翻訳との比較

最近はGoogleを始めとする翻訳サービスにも機械学習が取り入れられ、翻訳精度が向上しています。

しかし、完璧な翻訳を求めるには精度が足りず、確認作業に時間がかかったり、翻訳されたものが正しいのか見極めるスキルが必要なケースがほとんどです。

このような課題がある中、高精度な翻訳ができる「DeepL」が、日本語と中国語の翻訳に新しく対応したので、日本語での翻訳機能を試してみました。


DeepLとは

DeepLはドイツのケルンで開発された深層学習(ディープラーニング)を用いた人工知能(AI)による翻訳システムです。以前から英語・オランダ語・フランス語・ドイツ語・イタリア語・ポーランド語・ポルトガル語・ロシア語・スペイン語などの言語に対応していましたが、2020年3月19日から日本語と中国語にも対応したと発表されました。

DeepL翻訳が日本語と中国語を習得
https://www.deepl.com/blog/20200319.html

2020年初めにDeepL翻訳はニューラルネットワークの大幅な改善を行い、日本語と中国語の翻訳精度が向上しました。日本語と中国語の翻訳精度を他翻訳と比較したグラフです。
DeepL


Google翻訳と性能比較

DeepLではどの程度の翻訳ができるのでしょうか。
AIができるコロナウイルス対策について紹介している文章の冒頭を翻訳しました。
Fighting the Spread of Coronavirus with Artificial Intelligence
https://tractica.omdia.com/artificial-intelligence/fighting-the-spread-of-coronavirus-with-artificial-intelligence/

DeepL

ほとんど完璧な翻訳です。Google翻訳と比較してみましょう。
前半はほぼ同様の訳のため割愛し、後半のHowever以下を掲載します。少し苦戦しているようです。
DeepL

Google翻訳では訳しきれていない部分があります。その他にも理解はできますが、やや首を傾げる箇所もあり、この文章ではDeepLの方がスムーズな翻訳ができていることが分かります。


機械学習、深層学習は学習のために翻訳前後をセットにして学習させ、精度を向上していきます。 今後も更に学習を進め、精度向上していくでしょう。


Twitter・Facebookで定期的に情報発信しています!

関連記事

SREでSEOの最適化ができるのか!?:サイト運営の新たな(新技術)視点

はじめに SREとSEOの重要な関連性 技術的アプローチ:SREによるSEO改善の戦略 まとめ 1.はじめに 最近、Googleが「Core Web Vitals」を検索アルゴリズムの重要な指標として組み込んだことで、サイトのパフォーマンスや信頼性などSEOに与える影響が一層注目されるようになりました。これまで、マーケティング部としてSEO対策といえばキーワードやコンテンツの最適化が主な取り組みでしたが、それだけでは十分ではない時代に突入

記事詳細
SREでSEOの最適化ができるのか!?:サイト運営の新たな(新技術)視点
SRE コラム
システム運用の未来を変える!SREのメリットとは?

はじめに SREとは? SREのメリット SREのデメリットと対策 まとめ 1.はじめに 現代のITシステムにおいて、システムの信頼性は企業にとって最も重要な要素の一つです。サービスの停止や障害は、顧客満足度の低下や収益損失に直結するため、システムを安定して稼働させることが求められています。しかし、システムの複雑化や運用業務の負担増加により、信頼性を確保するのは容易ではありません。 この課題を解決するために注目されているのが、SRE(

記事詳細
システム運用の未来を変える!SREのメリットとは?
SRE コラム
SREとは何か? システム運用から顧客体験を向上させる秘訣

はじめに システムの健康診断を超えて:SREの価値とは? SREがもたらす「攻め」の価値:エラーバジェットの考え方 顧客体験向上に直結するSREの役割 総合診療としてのSRE:ビジネスとシステムの架け橋 SREの未来:システム運用を超えた価値創造 まとめ 1.はじめに SRE(Site Reliability Engineering)は、単なるシステム運用の効率化や信頼性向上に留まりません。ビジネスの要求に応えつつ、顧客体験を

記事詳細
SREとは何か? システム運用から顧客体験を向上させる秘訣
SRE コラム
【Redshift vs. BigQuery】「運用性でRedshift」という選び方

.blue-link, .blue-link:visited { color: blue; } 目次 結局、何が違うのか? Redshiftの運用性 1. AWS上の対向システムとの統合容易性 2. 機械学習ベースの管理タスク自動化 3. Glue/Lake Formation による一元的なメタデータ・アクセス権限管理 まとめと次回予告 出典(いずれも記事公開時点閲覧) 結局、何が違うのか? こんにちは、アクセルユニバ

記事詳細
【Redshift vs. BigQuery】「運用性でRedshift」という選び方
AWS コラム データ分析

お問い合わせはこちらから