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実務経験ナシでも30時間でAWSソリューションアーキテクトアソシエイトを取得した話

2020.06.02 吉原 和毅
コラム 体験記
実務経験ナシでも30時間でAWSソリューションアーキテクトアソシエイトを取得した話

はじめに

私文大学生でクラウドの実務経験は皆無です。普段は機械学習などをぽちぽちしています。緊急事態宣言も解除され、次の試験受験を考え始めたので、次に活かせるようにソリューションアーキテクト c02に至った動機や学習方法をまとめていきます。 資格名そのままだと長いので、以降ソリューションアーキテクトアソシエイトをSAA、クラウドプラクティショナーをCLFと略します。

タイトルでは30時間で〜と謳っていますがSAAをパスするCLFに合格していますので、その時間も含めると全部で倍程度の間はかかっています。


動機

AWSとはなんぞや、クラウドとはなんぞやといった説明はわかりやすくまとめてくださっている先駆者がたくさんいらっしゃるのでここでは省略します。 サーバーまわりの細かい用語は応用情報の勉強である程度は前提知識はあると考え、あとは実際にサービスについて知っていこうと思い、それの指針としてCLFをひとまず受けてみることにしました。 SAAは、CLFでは基礎的すぎてもう1つ上くらいならすぐ行けるだろうと甘い考えで受験を決意しました。


資格習得のメリット

知識を取得していくうえで足がかりになる
資格試験全般に言えることかもしれませんが、資格試験のための勉強はがむしゃらにその分野を勉強するよりも、ある程度その道筋が整備されていることが多いです。 そのため、時間効率も高い上により知識を深めたいときに手を伸ばしやすいです。

褒められる
合格すれば褒められます。そして客観的な知識の証明にもなります。 何ももたずに「できる!」というより簡単に最低限のベースラインにいることが他者にも伝わります。


デメリット

資格一辺倒の勉強になりやすい
未経験からのスタートだと、実務を置き去りにしてしまうケースがあります。 特にAWSでは機能のアップデートも早いので注意が必要です。 しかし、言い換えれば、前までは使わなかったけれども新機能追加で日の目をあびるような組み合わせができるかもしれません。 多くを知っている分には損はないとは思います。


学習方法

ここでは実際に使ったサービスを使用頻度順で紹介していきます。

WEB問題集
https://aws.koiwaclub.com/
20h/30h
私はほとんどの時間をこのWeb問題集に費やしました。 AWSでは過去問の流用を禁じていて、公式から問題集もだしていません。しかしこのサイトは転載の可能なホワイトペーパー(後述)の文章を組み合わせて問題が作られているので相当実践に近い形の問題を解けます。 問題の解説も充実していますが、問題文、解説などすべてのコピペができなくなっています。解説にでてきたここの単語なんだろうとぱっと調べることなどができません。 また、解いた問題の保存機能などがありません。この問題は要注意だからといったチェック機能がありません。 そして有料です。CLFの問題を解くためにはダイヤモンドプランが必要で、90日5,000円ほどします。 しかし、これらのデメリットすべてを鑑みてもこのサイトはやる価値があると思います。 ある程度の下地があればこのサイト+わからないものを調べる、で合格が可能でしょう。 だいたい3週ほどしました。

Black Belt
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/
5h/30h
3倍速くらいで流し見しました。 AWS公式の方がサービス別にまとめてくださったものです。 基本的なサービスについてはYoutubeでのプレゼンもあります。 はじめは難しく感じましたが、わかったあとに見直すとめちゃくちゃわかりやすくまとまっていました。知識が足りないと思った分野のYoutubeがあればそれを見ていました。プレゼンのPDFだけだと眠くなってしまうので。。。

ホワイトペーパー
https://aws.amazon.com/jp/whitepapers/
3h/30h
上述のWeb問題集の解説にあるリンクから飛んだのがほとんどです。 公式ドキュメントです。死ぬほど眠くなります。文もイミワカランカタカナばっかりです。英語のほうが読みやすいんじゃないかみたいなのが膨大な量溢れています。 これしか学習教材がないときに取った方々は尊敬します。。

公式模試
1.5h/30h
解答探しを含めての時間です。 1回2,000円で受けられます。20問しかありません。解答はありません。当然解説もありません。最後に得点率だけ教えてくれます。 問題の傾向をわかるためにと勧めている方が多かったですが、私にはまったく役に立ちませんでした。どの問題を間違えているのかを分野でしか教えてくれないため、正解を調べても一抹の不安が残ります。自分が弱いところがわかる、という使い方もできますが、結局20問しかないので見過ごしてしまう可能性もあります。1回何かしらの試験に受かるとタダ券がもらえるのでそれを使わないでの受験はおすすめしません。 私が受けた試験はC02という2020年の3月末からの試験で私が受けた4月1日の段階ではほとんど情報が出回っていなかったのですがる思いで受験をしましたが、それでもあまり意味はないと感じました。難易度は体感で本番試験と同程度でしたが、出題範囲は本番のときは結構違いました。

海外のpractice exam
0.5h/30h
試験前日に寝る前にさわりました。 別の問題も見てみたかったので海外版Googleでaws saa practice free examと検索して登録しなくてもできそうなのをいくつかやりました。 上のWeb問題と似たような問題が多く、ひとまず安心しました。 やはり英語の資料や問題集は量が豊富でかつ値段も安いのでお得感がありそうでしたがすでに購入したWeb問題集があるので有効期限が切れたら試してみるのもよいかなと思っています。

公式のトレーニングセッション
https://aws.training/LearningLibrary
CLFのときはここから入りました。SAAは受けていませんが、概要を知るには良いと思います。


勉強時のポイントなど(雑記)

教材は最低限からスタートする
性格の違いもあると思いますが、私は最低限の教材を買って足りないと思った分だけ少しずつ足すようにしています。あまりにやるべき量が多いとそれだけでノックダウンしてしまったり、やっぱりやめたとなってしまうからです。

とりあえず申し込む
テストセンターによると思いますが、会場は休日でもない限り前日でも予約でき、キャンセルは前日までできます。受験料も全額返ってきます。 人は締切が設定された瞬間に強くなります。 私もSAAを受けるときにもう少し伸ばそうと思っていたら緊急事態宣言が出そうだったので涙をのんで前日のキャンセルタイミングをスルーしました。 自分で設定した締切+緊急事態宣言という締切によって逃げられなくなりがんばれました。 とりあえず申し込めば、キャンセルする手間が出来る分何もしないときよりも切迫感を味わえるのでとりあえず申し込んでみるのも手だと思います。

やっぱり実際に使ってみる
暗記の部分に関してはなんとも言えませんが、やはり覚えるときに理由付けがあると効率が全然ちがいます。私は実際に手を動かしたのは簡単なゲームサーバーを建てたくらいですべてのサービスに手を付けたわけではありませんが、そこでやったことは記憶に定着しやすかったです。私はこれが足りず、コスト最適化アーキテクチャが再学習の必要ありの評価でした。

本試験での文章のおかしさ
これも巷に言われていることですが、本試験の文章はおかしなところが多いです。C02の最新の試験のはずなのにいくつかおかしい場所がありました。root userとなるべきところがルートルートと訳されている場所もありました。英語版に慣れておくのもよいかもしれません。


SAA取得で感じたメリット

取ってすぐはそこそこできるようになったかな、という見えない自信くらいでした。まぁ資格を取ったので取っていないよりは見える化出来ていますが。。。 強く成長を感じられたのは新たにdvaの学習を始めたときでした。 上でホワイトペーパーをワケワカランと評していますが、スルスルと読めるようになっていました。
あんなにカタカナがソーマッチなのにWhy?
→SAAで基礎部分を学んだおかげで自然と適応していた。かなと思います。
ただまだまだ読めない部分もあるのでこの調子で学習を続けていきます。


おわりに

総勉強時間はCLFが20時間ほど(1週間)、SAAが30時間(1.5週間)の計50時間ほどでした。どうせ暇なんだからもう少しやれという感じですが。 クラウドは勉強して感動、使ってみて感動のすごいサービスだと思ったので。今後はより広く深いレベルの知識習得を目指します。また、同じクラウドサービスのGCPなども比較してみたいと思うのでこの知識を足がかりにそちらの勉強にも足がかりになればいいなと考えています。


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