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AWSコスト削減を叶える18個のチェック項目
2024.08.27
鈴木 萌子
AWS
SRE
はじめに
今回は、アクセルユニバースのインフラエンジニアがAWSアカウントのコスト削減を実施する際に利用しているチェックリストをご紹介いたします。
AWSコスト削減チェックリスト
私たちアクセルユニバースのAWSコスト削減チェックリストは
- チェック対象リソース/サービス
- コスト削減観点(状態)
- 手段
の3つの項目から構成されています。 私たちインフラエンジニアはこのチェックリストを元に「クラウド支出の最適化(FinOps)」におけるコストの最適化を実践しております。
No. | チェック対象 | コスト削減観点(状態) | 手段 |
1 | Amazon S3 | 不要な過去ログが溜まっていないか? | ライフサイクルルールの設定 |
2 | Amazon S3 | アクセス頻度と保持期間を予測できていない or 考慮しておらず不適切なストレージクラスを選択してはいないか? | Standard以外のストレージクラスの選択 |
3 | リージョン | 低レイテンシーよりもコスト最適化を優先するか? | 利用料が安いアメリカのリージョンの選択 |
4 | インスタンス | 開発環境等の常時稼働不要なサーバはないか? | 夜間・土日の停止設定・時間帯ベースのスケーリングを活用 |
5 | Amazon EC2 | 既にFargateが常時稼働しているにも拘らず改めてバッション用のEC2を構築してはいないか? |
バッションとしてのFargateの利用・EC2インスタンスの停止 ※ただし操作ミスなどへの考慮が必要 |
6 | Amazon EC2 | 本番環境等の常時稼働必須なサーバはあるか? | Reserved InstancesやSavings Plansの予約購入 |
7 | Amazon RDS | 本番環境等の常時稼働必須なサーバはあるか? | Reserved Instancesの予約購入 |
8 | Amazon ElastiCache | 本番環境等の常時稼働必須なサーバはあるか? | リザーブドノードの予約購入 |
9 | AMI | 最新以外のスナップショットも保存されてはいないか? | 検討後不要とされたスナップショットの削除 |
10 | Amazon EBS | ボリュームタイプに過不足はないか? | ボリュームタイプの見直し |
11 | Amazon VPC |
どのリソースとも紐づけられていないIPアドレスを固定しては いないか? |
不要なElastic IPアドレスの解放 |
12 | Amazon CloudFront |
年間を通して「これ以上は常に使っている」という使用量の 最低ラインが把握できているか? |
CloudFront Security Savings Bundleの利用 |
13 | Amazon CloudWatch | 吐き出されたログが溜まりっぱなしではないか? |
CloudWatch Logsへの保持期間設定 ※非機能要件への考慮が必要 |
14 | AWS Lambda | 必要以上にコンピューティングリソースを構築していないか? | トリガーやイベント発生検知の設定 |
15 | NAT Gateway | 意味もなくNAT Gatewayを通してはいないか? | 代替手段としてのVPCエンドポイントの利用 |
16 | AWS Config | 記録の不要なリソースはあるか? | 記録対象外リソースとしての指定 |
17 | AWS Systems Manager Resource Scheduler | Systems ManagerにてEC2インスタンスの管理をしているか? | EC2インスタンスへのスケジュールの指定 |
18 | AWS Cost Optimization Hub | コスト削減に対する対応が不適切ではないか? | コスト最適化に関する適切な戦略の特定・推奨 |
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