DEVELOPER’s BLOG

技術ブログ

Pardot を活用したマーケティングオートメーションの導入(検討編)

2018.03.15
Pardot
Pardot を活用したマーケティングオートメーションの導入(検討編)

みなさん、こんにちは。

前回の「Salesforce を活用した業務ワークフローの作成」(検討編・設定編・運用編)に続きまして、第四弾の業務改善ブログとなります。
今回は、「Pardot を活用したマーケティングオートメーションの導入」と題しまして、導入前の(検討編)をお伝え致します。

(前回)
https://acceluniverse.com/blog/developers/2017/12/salesforce.html
https://acceluniverse.com/blog/developers/2017/12/salesforce-2.html
https://acceluniverse.com/blog/developers/2017/12/salesforce-3.html

マーケティングオートメーションとは


1980年代頃より推進されてきた『オフィス・オートメーション』により、企業の中で、従来は紙の上で手作業により行われていた事務作業が、コンピュータ技術を利用して電子化すると共に、一部の定型的作業を自動化することでより効率化が進んで参りました。

また、オフィスの中に留まらず、工場における生産工程の自動化を図るシステムとしての『ファクトリーオートメーション』や、個人の住宅におけるオートメーション化を目指した『ホームオートメーション』など、様々な自動化技術が開発されてきています。

では、企業におけるマーケティング活動の実態はいかがでしょうか?
大量生産・大量消費を前提としたマスマーケティングの時代から、消費者個別のニーズに合わせた One to One マーケティングの時代へという市場環境の変化により、Salesforce 等の CRM に注目が集まってきていますが、Salesforce だけでは、現代のデジタル社会に適合したマーケティング活動の実施が難しくなってきています。

つまり、インターネット上の情報量の拡大に伴いコンテンツの質の向上が認知され始めたこと、デジタルデバイスの普及により従来は電話やファクスが主であった業務用コミュニケーションの手段がPCメールを経てスマホによるメールへとコミュニケーションの手段が変遷したこと等を背景として、『マーケティングオートメーション』の利用拡大が著しくなってきています。

マーケティングオートメーションの目的


マーケティングオートメーションを実現するツールとして、Salesforce の世界では『Pardot』をご用意しています。
Pardot』は、顧客対応の自動化・省力化によるリソースの削減とプロアクティブな顧客対応を実現し、マーケティングオートメーションを具現化致します。

その手法として、『Pardot』は見込み客(プロスペクト)のWEBサイト上の行動を可視化し、見込み客の興味に応じたマーケティング活動の実行を自動化致します。
例えば、下記の図の様なシーンでのソリューションを提供可能となっています。


図1.png



CRM との連携

世界No.1の CRM デファクトツールである『Salesforce』と、マーケティングオートメーションツール『Pardot』との連携方法を検討してみましょう。
Salesforce』側は、CRMの名前の通り、企業と顧客との関係性を管理し、基本情報や関係している商談、コンタクト状況やキャンペーンへの反応等の属性情報や活動情報を保持しています。
Pardot』側は、WEB上における顧客の閲覧ページ情報やWEBアクセス情報を保持することで、マーケティング活動の自動化を推進していきます。
つまり、顧客の属性情報とWEB上での行動情報とが一元管理されることにより、企業と顧客の接点・プロセスの全てが『Salesforce』で集約されることになる訳です。

図2.png

代表的な機能紹介

1. 初回の申込情報をWEBから自動で取り込み

* 自動で顧客の情報を取り込むことにより、初回の確認/入力作業の負荷を軽減できます。
* また、自社ホームページ or 外部WEBサイト、PC or モバイルなどのお問い合わせ経路を把握することができるため、後に効果的なマーケティング活動選択の基礎情報として活用することができます。

図4.png

2. 2回目のお問い合わせ時の入力情報を軽減化

* すでに取得済みの顧客情報は、入力負荷を掛けないことで離脱率を大幅に低減することができます。

図5.png

3. キャンペーンページ(LP)を作成可能

* 新規のキャンペーン情報や、カタログダウンロードページ等のページを簡単に作成し、顧客へ配信することができます。

図6.png

4. WEBサイトに来訪された顧客に合わせて動的にコンテンツを変える

* Salesforce に登録されている顧客の属性情報を基に、WEB来訪者の適性に合わせたコンテンツを動的に表示することができます。

図7.png

5. 顧客がWEBサイトに来訪されたら自動的にメールを配信

* 顧客が閲覧されたページに合わせて、更に興味を喚起するメールを自動的に配信することができます。
* また、クリックの状況に合わせて、ステップメールを設定することができます。

図8.png

6. 予約対応業務の自動化を支援

* 『Pardot Engagement Studio』機能を使用して、メールオートメーション化を実現することができます。

図9.png

まとめに

マーケティングオートメーションの概念、目的、CRMとの連携、機能紹介をご説明させて頂きました。
今回はここまでとさせて頂き、次回は「Pardot を活用したマーケティングオートメーションの導入(設定編)」にて『Pardot』の設定手順を解説させていただきます。

関連記事

お問い合わせはこちらから