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事例
柔軟性と先回りした提案力で実現!操作性と既存システム連携を重視したシステム開発の秘訣
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アストモスリテイリング株式会社
プロジェクト推進本部
内山 喜之様(写真右)
村河 典明様(写真中央)
龍 健次郎様(写真左)
LPガス販売や関連機器の提供、リフォームサービスを展開するエネルギー小売事業を担うアストモスリテイリング株式会社(https://www.astomos-retailing.com/)の皆様に、パートナー企業様との連携や既存システムとの連携といった、関係者が多くタイトなスケジュールのシステム開発(以降、UIシステム)において、アクセルユニバース(以降、AUC)を選定いただいた理由など、お話を伺いました。
本日はよろしくお願いいたします!はじめに御社の事業について教えてください。
村河 典明さん(以降 村河) アストモスリテイリング株式会社は、暮らしに欠かせないエネルギーをお届けする企業として、主にLPガスの販売を中心に事業を展開しています。お客様の快適な生活を支えるため、ガス機器の販売・設置、リフォーム事業、さらには電力サービスも提供し、エネルギーのトータルサポートを実現しています。また、地域密着型のサービスを通じて、安心・安全で環境に優しいエネルギーの普及に貢献しています。
改めて、今回のプロジェクトと弊社がマッチしたポイントを教えてください。
村河 今回、我々が取り組んだプロジェクトの1番の課題は、非常にタイトなスケジュールということでした。パートナー企業様との提携プロジェクトでもあり、その中で時間軸を最優先に検討すべきというところから始まりました。一方で今回UI(User Interface)という名前をつけさせていただいたように、操作性も重視しなければならないということで、その2軸のところでこのオーダーに対してやっていただけるかというところが重要なポイントでした。これらに加えて実績のある会社様であり、システムを実際に作られて運用されたご経験があるということも求めていました。
厳しいスケジュールの中で、品質を確保しながら柔軟に対応する方法として、機能をフェーズに分けた段階的な開発をご提案させていただきましたが、最初は悩まれましたか?
村河 そのようなご提案がくるとは想定していなかったので(笑)正直驚きましたが、実はこのご提案をいただいたことも御社を選定した理由に繋がっています。ただコストを上げて対応しますよとご提案いただくのではなく、弊社のやりたいことを実現するための方法をご提案いただけた点がよかったです。スケジュール通りになるよう、重要な機能を先にリリースし、残りの追加機能を後のフェーズで実装することで、UIシステム全体の品質や操作性を維持しながら、ユーザー様にお届けすることができたと思っています。
準委任契約で柔軟な対応が実現、内訳がわかるから高い透明性
今回の案件のビジネスゴールはしっかり決まっていましたが、何をつくるかはこれから決めていく要素もありました。そこで、要件が変動する状況でも柔軟に対応できる点で準委任契約が最適だと考えましたが、率直にいかがでしたでしょうか?
村河 そうですね。当初は要件が固まっていなかった部分も多く、パートナー企業様との連携、既存システムとの連携を大前提とした構成だったので、我々も模索しながら取り組んでいる面もありました。その中では、調整が頻繁に発生しました。準委任契約のおかげで設計を柔軟に見直しながら、優先順位を変更できたことは有り難かったなと思います。やはり御社の場合はこれまでの実績もあり、先読みした提案をいただけたことも非常に助かりました。あの状況の中でよくまとめていただいたと思います。そして、準委任契約だったからこそ工数の内側といいますか、何をどれくらいやってコストがいくらなのか、というところを分解してお伝えいただけるので、とてもわかりやすかったです。
内山 喜之さん(以降 内山) そうですね。準委任契約は一般的に要件定義で推奨されていると思っています。その先のフェーズである開発でも準委任契約というのは特殊だなと思いました。作るものは決まった中で、そこは請負ではないのかというところは正直ありましたが、それが御社のスタイルということだったので、やってみようということになりました。結果としては村河からもあった通り、何をやったかという内訳をしっかり出していただいていたので、透明性も高くやっていただけていたと思います。
龍 健次郎さん(以降 龍) 既存システムにデータを連携させるというゴールがあったものの、プロセスがまだ見えない中で進まなければいけない、ただもう納期的な部分については決まっていた、という状況でした。請負でやるとどうしても最終的なゴールにたどり着くまでになかなか進まない、ということはよくあると思います。要件定義で決まったとしても、どうしても当初の想定と要件が変わることがあります。請負契約の場合だと、「いやこれは聞いてませんでした」となり、逆になかなか進まないということを経験したことがあります。今回は、準委任契約だったので、本当にいわゆる走りながらブラッシュアップして、先回りした提案もかなりいただいていたと記憶しております。今回のスキームについてはすごくマッチした内容で進められたのではないかと思います。
村河 先程龍からもありましたけど、本プロジェクトを振り返ると、例えば途中でUIを変えたいとなったときに、御社の場合だと「それ聞いてないです」というのではなく、「何のためにやるんですか?」、「本当に使われるんですか?」というような問いをよくいただきました。その問いをいただくことで、我々が気づいていなかった部分にも目を向けることができ、本当にエンドユーザー様にとって便利なのかどうかを検討して開発を進めていけました。非常に有り難かったです。また、エンドユーザー様の業界特有の部分が一部あり、御社のこれまでの豊富なご経験から、エンドユーザー様の使いやすさ、つまりUX (User Experience)を向上させるための先回りしたご提案をいただけたと感じています。この辺りも本プロジェクトを上手く進めていくための秘訣だったと思います。
ありがとうございます。変化する要件に対しても、最適な解決策をご提案することを第一に考えました。また、リソースやコストの透明性を確保し、随時進捗や課題を共有させていただくことを弊社は大切にしていますので、それを感じていただけたなら嬉しいです。
AWSを選定した理由
当初は他のクラウドサービスも候補にある中で、AWSが持つ拡張性や柔軟性、スピーディーな展開が今回の要件に最適であると判断いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
村河 AWSの導入は初めての経験でした。AWSを利用することで①サーバーレスでできる、②デプロイが容易になる、③オートスケーリング機能がある、というメリットを提案していただきました。またAWSに変えることでコストも下げることができそうだと感じました。既存システムとのファイル渡し連携などを懸念していましたが、その点も問題なくできそうだとご説明いただきましたので、弊社としては導入に大きな問題はないと判断しました。実際にAWSを活用することで、データ連携やUIシステムの開発のスピード感も向上しました。
龍 今回をきっかけにAWSの性能や柔軟性を実感し、違うシステムでもAWSを導入することができました。今回のプロジェクトが、AWS導入の第一歩となりました。
今後期待すること
今回のプロジェクトがAWS導入の第一歩となったと伺い、大変嬉しく思います。これからUIシステムを実際にお客様に使っていただくところではありますが、今後期待されていることはありますか?
村河
今後は、UIシステムと既存のバックエンドシステムとのリアルタイムでのデータ連携を目指したいですね。現在はバッチ処理がメインですが、ユーザー数の増加に伴って処理頻度や速度が課題になると考えています。また、ユーザーの利便性向上も重要です。現在、複数のシステムを操作しなければならない状況があるので、シングルサインオンやシステム統合も検討したいと思っています。
ユーザー体験を最優先に考え、ご期待を超えるご提案ができるよう、引き続き全力で取り組ませていただきます。今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。
アストモスリテイリング株式会社
プロジェクト推進本部
内山 喜之様(写真右)
村河 典明様(写真中央右)
龍 健次郎様(写真中央左)
AUC 竹中 涼香(写真左)
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