WORK
事例
急成長プロダクト×自走する開発組織で活躍する秘訣
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株式会社ニューズピックス
- 執行役員 CPO/CTO 文字 拓郎様
「経済を、もっとおもしろく。」をミッションに、国内最大規模のソーシャル経済メディア「NewsPicks」を提供する株式会社ニューズピックス( https://corp.newspicks.com/ )のみなさんに高成長を続けるNewsPicksを支える開発組織についてお話を伺いました。
今日はよろしくお願いします。まず始めにみなさんのことを教えて下さい!
執行役員 CPO/CTO(Chief Product & Technology Officer)文字 拓郎さん(以降 文字)
はじめまして。CTOとCPOを兼務し、プロダクト開発チームの責任者をしています。前職は金融のトレーディングシステムを作っており、その後、2014年にニューズピックスに入社しました。
執行役員 VP of Engineering 林 孝之さん(以降 林)
ファーストキャリアは営業で、28才でエンジニアに転向しました。このインタビューにも同席している桐畑からの紹介で、ニューズピックスに入社し広告事業部を見ることになりました。現在はニューズピックスにVPoEとして参画しています。
林さん、山根(AUC代表)とも懇意にして頂きありがとうございます!
林
山根さんは経営者ですが、根はがっつりエンジニアで技術的探究心が旺盛なので、話していて楽しいです。ベンチャースピリットや人を選ぶ視点が僕と似ています。いろんな会社の方とお仕事していますが、御社で働いている人は前向きにキャッチアップしている方が多い印象です。
御社も弊社も「自走できること」を重視しているので、集まるタイプが似ているのかもしれません。続いて、桐畑さんお願いします。
Product Growth Team - Product Growth Unit 桐畑 数寿さん(以降 桐畑)
業界歴は10年で、前職では法人向けシステムの開発をおこなっていました。
開発者が5,6人くらいのときにニューズピックスに入社し、当時は複数のプロジェクトに参画しつつ、動画コンテンツ立ち上げのために配信基盤を担当しました。
今は仮説検証をしながらサービスを成長させることをミッションとしたGrowthチームのリーダーを務めています。
今日も参加してもらっていますが、同じGrowthチームの齋藤さんはマルチにできるところ、前向きに取り組んでくれるところが魅力です!
ありがとうございます!続いて齋藤さんお願いします。
アクセルユニバース株式会社 齋藤 敬明(以降 齋藤)
私はアクセルユニバース(AUC)に所属しつつ、ニューズピックスGrowthチームに参画しています。仮説を立て実装し、ユーザー体験の改善に取り組んでいます。少しの改修でも大きな成果が得られる時は面白いです。大きな改修=大きな成果と考えがちですが、意外と小さい改修で大きな改善が得られることもあり日々学びを感じています。
- 執行役員 VP of Engineering 林 孝之様(写真中央)
- Product Growth Team - Product Growth Unit 桐畑 数寿様(写真右上)
- 齋藤 敬明(写真左上)
- 株式会社ニューズピックス
- AUC システム部
時世柄、現地&オンラインのハイブリッドインタビューでしたが終始和やかにお話を伺えました。
相互にリスペクトし合うメンバーがスクラム成功の鍵
まずはニューズピックスさんの開発チームについてお聞かせください。
文字
チームにはエンジニアだけでなく、デザイナー・プロダクトマネージャー・CS・QA・ニュースキュレーターなどが所属しており、企画/課題発見・開発・運用・問合せ対応まで1つのチームでおこなっています。職能別ではなくミッション型の組織構成になっている点が特徴で、「ミッション実現のために必要なことはなんでもやる」文化です。
チーム内に同じ役割が少ないと、相互理解が難しくコミュニケーションが上手くいかないこともあるのでは?と想像しました。役割が異なるメンバーで建設的な議論を行うコツはありますか?
文字
役割が異なっても、前提にリスペクトの関係があるので建設的に議論ができます。特に、オープンにコミュニケーションできることを重視していて、そのような人を選んで採用しています。他責にせず自分で考えて議論することができるメンバーなので上手く進んでいると思っています。
高成長プロダクトを支えるはバリューの体現
AUCのような他社も含め、どのようなスキルを重視されていますか?
文字
適切にコミュニケーションできることは重要です。フルリモートの環境で「ちょっと。」と声をかけにくいので、バーチャルオフィスツールを使うなど、コミュニケーション促進のための工夫をしています。
桐畑
リモートワークの中でも、ペアプログラミングを実施するなど協力して仕事をしています。また、実施内容をドキュメントにアウトプットしてもらい、効率的な定着を図っています。
文字
また、採用段階でバリューマッチも見ていますね。いきなり完全に体現できるわけではないので、日々成長できる環境を用意しています。例えば、コンピテンシークライテリアを用いてタイトルと給与を連動させています。タイトルに対して期待するコンピテンシーがあり、その中にバリューも含まれています。自分だけでなく、周りも成長するために相互にフィードバックし改善するサイクルを繰り返しています。
日常的にフィードバックし合える環境なんですね。齋藤さん目線で見て、ニューズピックスさんはどんな環境ですか?
齋藤
文字さんとも被る部分もあるんですが、自走できる人でないとやっていけないと思います。恥をかいてでも分からなかったらすぐに質問するというスタンスが大事だと思います。
文字
実際に、日々、結構な数の質問が上がっています。チーム内でもそうですが、チームを跨いだ「教えてチャンネル」をSlackに用意するなど、質問しやすい環境ではあると思います。
現在、6名のAUCメンバーがリモートワークで御社のプロジェクトに参画していますが、日々の様子はどうでしょうか?常駐でなくともパフォーマンスは発揮できていますか?
林
まず、AUCさんとの出会いは業務委託の方に紹介してもらったことがきっかけでした。そこから他部門でも人が足りないってことで順次ご紹介いただいて今に至る、って関係性ですね。
文字
1社から複数名サポートいただいているのは御社だけですね。
他社さんや業務委託の方のご紹介で、過去数名参画いただいたことがありましたが、スキル感が合わなくてうまくいきませんでした。ある程度仕様が決まったものを作ることに慣れている人は多いのですが、うちの規模感の場合、「何を作るのか考える」ことも含め、パートナー的な関わり方を求めています。
AUCの皆さんは積極的にコミュニケーションをとってくださりますし、新たなトライにも前向きで助かっています。例えば最近リリースしたトピックス機能は、ずっと開発したいと思っていたものなんです。エンジニア不足でできていなかったのですが、昨年AUCの皆さんが入ってくださり、一緒に議論しながら開発を進めることができました。若手の方もチームメンバーと積極的にコミュニケーションをとってくださるので、我々にとってなくてはならないパートナーです。
NewsPicksはかなりのスピードでユーザ数も増えていますが、インフラは何を使用していますか?
桐畑
AWSを使用しています。コンピューティングサービスなど基本的なサービスはもちろん、動画の配信など幅広く利用しています。インフラの構成・構築もCDKを使いコード管理しています。
マルチクラウド化すると、クラウドサービスごとに保守サポート契約が必要になります。
そのため、なるべく1つのサービスにまとめたく、新しいサービスを選定する際は、AWSのサービスに寄せるようにしています。
齋藤
たとえば、CI/CDは元々別サービスを使っておりましたが、現在は主にCodePipeline、CodeBuild、CodeDeploy、StepFunctionsを利用しています。メンテナンスは主にSREチームが担当していますが、CI/CDは全てのチームで使用しています。
CI用途は、コミットPUSH時に、コンパイル、Unitテスト、E2Eテスト、マイグレーションファイルの整合性チェックなどが自動的に実施されます。これらのコンパイルとテストが疎通しないと、PRマージできない仕組みになっています。
CD用途は、定められたコマンドをSlack上で投稿すると各環境へのデプロイが可能です。コマンドが実行されると、StepFunctionsのデプロイ用ワークフローが実行され、マイグレーションファイルの適用、カナリアインスタンスへのデプロイ、E2Eテスト(iOS / Android / Web)などのタスクが順次実行されていきます。
原則、カナリアインスタンス上での動作確認が必須の運用としています。カナリアインスタンスでの動作確認、および各E2Eテストの疎通が完了しないと、全適用(他のECSインスタンスへのデプロイ)できない仕組みです。
マネージドサービスが高機能であること、AWS上のサービス間連携が楽であることがこの構成にした背景です。
インフラ=SREチームだけでなく、開発メンバーがマルチにカバーしていくことで、スピード感をもってプロダクトを成長させていけるのですね。
最後に、今後の展望や弊社に期待いただけることを教えて下さい。
文字
おかげさまでNewsPicksは順調に成長しており、国内のサブスク型メディアとしては大きな規模になりつつあります。しかし、まだまだ認知度は低いことを課題と捉えています。首都圏IT企業の人にはある程度知られていますが、地方や大企業の人にはあまり知られていません。
この先1、 2年の目標の1つに認知度向上を掲げており、マーケティングへの投資も検討しています。
その他にも、複数の新規事業を立ち上げることを検討しており、更に拡大していく計画ですので、AUCさんにはこれからもお手伝いしていただけたらと思っています!
本日は貴重なお話をありがとうございます!NewsPicksユーザでもある私は、ユーザ目線でも今後のNewsPicksが楽しみです!
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