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京都・夏の終わりの行事①:五山の送り火

2026.08.27 髙橋 由子 スタッフブログ

こんにちは、マーケティング部の髙橋です。

そろそろ夏休みも終わりですね。私は、京都でフルリモート勤務をしています。
京都で暮らしていると、夏の終わりを一番強く感じさせてくれるのが「五山の送り火」です。
毎年8月16日の夜、東山の「大文字」をはじめ、市内を囲む五つの山に「大」「妙法」「舟形」「左大文字」「鳥居形」の文字や形が浮かび上がります。お盆に帰ってきていたご先祖さんの霊を、あの世へお見送りするための伝統行事です。山に徐々に火文字が浮かび上がっていく光景は、何度見ても「あー、今年の夏ももう終わりやなあ」としみじみしてしまいます。

大文字を見ると、思い出すあの頃

送り火を見上げるたびに思い出すのが、小学生時代の自分です。
正直なところ、ご先祖さんを見送る送り火そのものより、「夏休みがあと2週間で終わる......」という現実のほうが胸に迫ってきて、センチメンタルな気分で切ない顔をして眺めていました。友達とのプールも自由な時間も、あと少し。あの独特の寂しさ、共感してもらえる方も多いのではないでしょうか。

夏の終わりと、終わっていない宿題

そして、残るは......夏休みの宿題です。
実は私、夏休み初日には「ちゃんと」計画を立てるタイプの子供でした(自称)。

カレンダーに「午前:宿題・勉強」「午後:友達と遊ぶ」と書き込み、宿題は8月前半には終わるように逆算して、ドリルやプリントの一日あたりのタスク量まで決めていたんです。今思えば、あれは子どもながらに立派なWBS(作業を細かく分解して整理した計画)だったと思います。

ところがこの計画には、大きな見落としがありました。それは、午前中を通してテレビで流れる「夏休みアニメ子ども大会」。

「どうしても見たいアニメではない。誘惑に打ち勝てるはず」と見込み、午前中は宿題に充てる予定を組んでいました。ところが、そこまで見たいわけでもないのに、テレビに映っているのをついチラ見してしまうと、そのままズルズル最後まで見てしまうのが夏休み特番。「このリスクは想定してたはずやのに、なんで毎年負けるんやろ泣」と、気合ではどうにもならず、見事に工数を持っていかれていました。

午後はもちろん友達と遊ぶ時間なので、午前の遅れをキャッチアップすることはできません。特にプールに行く日は、少しでも空いている時間帯を狙って、お昼ご飯の後なるべく早く行きたい。場所取りは子供にとって死活問題でした。あの必死さを少しでも宿題に向けていたら......と、今なら思います。

そんなこんなで気づけばドリルは当初計画していた一日あたりのタスク量をかなり上回り、本来ならとっくに終わっているはずが、8月31日の最終日まで必死に片付ける、いわゆる炎上プロジェクトと化していました。

リスクは分かっていたのに、なぜか対策は打てない。それでも必ず9月1日の納期には間に合わせていたのですから、人間、やればできるもんです。(なんの自信でしょうか。)

弊社にはリスクを事前に察知して、きちんとバッファを積んだスケジュールを組める優秀なPMがたくさんいます。そんなPM達があの頃の私を見たら「アニメ視聴の時間も正式にタスクとして計画に組み込みましょう」って、きっと的確なアドバイスをくれたはずです。

ご先祖さんを見送りながら

そんなほろ苦い夏休みの記憶も、今となっては懐かしい思い出のひとつです。送り火の火文字を眺めながら、当時の自分やご先祖さんに「お疲れ様です」と、心の中で声をかけたくなります。

夏の終わりは少し寂しいけれど、どこか温かい気持ちにもなれる。京都の夜空に浮かぶ送り火は、毎年そんな気持ちにさせてくれる行事です。

次回は、8月の終わりに京都の町内で行われる「地蔵盆」についてご紹介します。


あわせて読みたい:京都・夏の終わりの行事②:地蔵盆

  daimonzi_2026.webp (火がつきかけの左大文字と舟形)

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