STAFF BLOG
スタッフブログ
沖縄アミークスインターナショナルのキャリアフェアで講師をやってきました
ブログを御覧の皆様こんにちは。エンジニアの小川です。
沖縄アミークスインターナショナルで行われたキャリアフェア(職業体験)でプログラマの講師として授業をやってきました。
こちら数年前、ボクがフリーランスで活動していて個人でスマホアプリを作って公開した際、ボクが沖縄在住であることをSNS上で知ったこちらの校長が「ウチで職業体験学習やるのでゲームプログラマとして講師をして欲しい」とお誘いを頂きました。
ボクはフリーランスになる前はゲーム業界でスマホゲームやソーシャルゲーム、コンシューマゲームの開発をしていた事があり、その時の体験談やプログラミング体験をして欲しいとのこと。
ただボクがいた会社は業界でもブラックもブラック、どブラックな会社で働いていた為、子ども達の「ゲーム業界で働きたい」という夢と希望を打ち砕く様な話しかできないですよとお伝えした所、「是非そうしてください」と言われたので受けることにしました。今思えば凄い校長だわ。
この校長先生は今は退職され、本土の学校でまた校長をされているみたいです
そうして何年か講師として参加させてもらっており、コロナ禍でしばらく中断していたのですが、今年から再開しましたので是非、とお呼び頂いたので久々に参加してきました。
先生はみんな車でここまで来るみたい
最初来た時は「ここから入っていいの...?」と悩んでました。
学校に着いたら今回ボクを呼んで頂いた杉野先生に挨拶をし、持ってきた授業用の配布資料をコピーさせて頂き、イベントの時間まで待合室で待機です。
こちらのキャリアフェア、毎回色々な人が呼ばれているのですが、クラフト雑貨の店主さん、消防士や弁護士、アメリカ領事館の領事、また新聞の4コマ漫画家やお笑い芸人、タップダンサーやプロサッカー選手と凄いメンバーが毎回いらっしゃっており、そんな中「元ブラックゲーム会社プログラマ(現ITエンジニア)」は本当に居ていいのか...?
そして今回もプロマジシャンやイベントクリエイター、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で量子科学を研究されている研究者、琉球ゴールデンキングスのU-18ヘッドコーチと錚々たる人たちがいらっしゃっていました。
面白い所で「沖縄伝承話師/手作り昔あそび伝承職人」という方もいらっしゃっていて、その人が作り方を教えているおもちゃを待合室で見せてもらってました。
津堅島という島で作られていて、もう作れる人がほとんど居ないそう
また他の人からも待っている間に面白い話を聞かせてもらってました。
色々聞いていてもうね、心の底から
羨ましい!
講義見たい!
ボクは本当にここに居ていいのか!?
しかしそんな錚々たるメンバーの中でもやはり子どもはゲームが好きだからか、ボクの講義の参加人数は毎回全講師の中でトップです。いや絶対向こうの方がいいと思うぞ!
心の底からそう思うぞボクは!先生は生徒募集時に「夢と希望を打ち砕くゲーム業界話」ってサブタイ付けて伝えてくれないかな!
そうこうしている内に時間になり、オープニングセレモニーを受けて講義の部屋へ移動。
講義は2セッション制で、1セッション40分で生徒数15人が参加します。ボクの講義は序盤がブラックゲーム会社に居た時の話、後半はプログラミングを体験してもらうという内容です。
プログラミング体験は最初のキャリアフェアの際、コードをガリガリ書かせるのは厳しいだろうし、Scratchで良いかなと思っていたのですが、初めての講義で「みんなScratchって知ってる?」と聞いたら「授業でやってる!」と言われたので「じゃあやめます!」とコードをガリガリ書かせる「働くリッカー」というソフトに変更しました。
この「働くリッカー」は、バンタン プログラマーズ・ハイレベル・ハイスクールというクリエイター系専門学校の講師の方が作成されたソフトです。
昔流行ったクリッカーゲームがベースになっていて、クリックやアイテム購入をプログラムで実行して目標達成のタイムを縮めるという内容となっています。これホントかなりよく出来ていて、プログラミングの体験もできますし、何よりゲームとしても面白いのです。
ただ面白すぎて生徒がプログラミングをせずにゲームをずっとしてしまうのがちょっと困りどころ。みんなワイワイ楽しくカチカチクリックしまくるので、「カチカチせずプログラムしてー!」と大きな声を上げるのが大変でした。
また今まで何度か参加した中で、参加生徒はほぼほぼ男子のみで、女子は1人も居ない時もあったぐらい。まーそういうもんだよねーと思ってたのですが、今回は各セッション5人程参加してました。理系女子が増えてきてるのかもしれません。
こうして何とか2回のセッションを終え、イベントは終了。もうほんっとに疲れました。2回目のセッションが終わったときには声は枯れはて、全身ヘトヘト。これを毎日倍以上の人数で6時間授業をやっている学校の先生は凄いですホント。
もしこれで「つまらなかった」と言われたら3日ぐらい寝込む所ですが、感想を聞いて何とか楽しんで頂けたみたいで何よりでした。
また聞く所によると、過去にこの講義を受けた生徒がコンピュータサイエンスや映像制作に進んだ子がいるとのことで。
先生「小川さんの話が大きなきっかけになったと思います」
と嬉しい言葉をかけて頂きました。
ゲーム業界を目指した子は...?(小声)