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世界初?海中でイルミネーションしてみた@沖縄恩納 Take1
2022.10.27
Takahisa Ogawa
広報ブログ
今回の記事は少し危険な行為を行っています
決して安易に真似をしないで下さい
決して安易に真似をしないで下さい
海中のイルミネーションが見てみたい。ブログをご覧の皆さまこんにちは。エンジニアの小川です。
それは何年か前、テレビで「今東京ではナイトプールが流行っている」というニュースの中で、プールがカラフルな光でデコられている様子を見て、プールは無いけどこれ海でも似た様なことできるのではと思ったのです。
とはいえ夜の海は大変危ないので、そもそもナイトプールの様な遊び方をそのまましたら死んじゃうか大事故に繋がるのでやっちゃダメなのですけれども、しかしその時にボクの頭の中ではポワンポワンとイメージが浮かんでいたのです。
カラフルに光る海
光の中で泳ぐ魚
これ滅茶苦茶綺麗なのではないだろうか。いいやきっと綺麗に違いない。み、見たい!
既に同じことしている所はないのかと、GoogleやYoutubeで「Illumination in the sea」とかで検索してみたのですが全くヒットせず。こ、これはもしや世界初なのでは!? (恐らく見つけられていないだけだと思いますけど)
そしてその時ボクが住んでいたマンションの横には、遠浅で透明度が高く、波も弱くて凪いだ海。夜の海は危ないけれども、満潮でも腰ぐらいの深さしか無いここの海ならまぁまぁ安全にできる様な気がする。これはもうやるっきゃない。
それからしばらく何かできないかなと情報集めを始めた所、見つけたのが「LEDテープライト」。
LEDテープライトは多くのLED電球が繋がった何m〜何十mにもなる長いテープで、主に車や家のライトアップに使用する為のものらしいのですが、調べた所水にガッツリ沈めても大丈夫な防水レベル(IP67/IP68)のもある模様。これはいける!
しかしこれをするにはテープライトの他、コンセントが使える大型のモバイルバッテリーが必要。この為に数万円もする物を買うのはちょっと・・・と悩みに悩んで数年。
そして今では以前別記事で購入したモバイルバッテリーがある。というか実はこのバッテリーを買った1つの理由だったりします。これでできる!
今年の5月頃からテープライトを20m×2本と、その他必要そうな物を買い込み、使い方を調べ、本当に水中で動くのかといった動作確認を行いました。漏電する可能性も考え漏電遮断器も準備。
そしてまたこの行為が法律で違法にならないか調べてみましたが、「個人が勝手に海中でライトを付けてはいけない」という法律は見つかりませんでしたので大丈夫そう。一応消防で働いていた人に消防法でもあったりしないかとも聞きましたがそんなものは無いとのこと。恐らく大丈夫かな。
そして先日1泊2日で実験に行ってきました。
場所は沖縄県の恩納村。ここはリゾートホテルが多く並び立つリゾート地です。以前この近辺で数年住んでいましたので、イメージしていたのはここの海でした。
この辺りで宿泊できるホテル内にも砂浜がついていますが、そこはしっかりとホテルに管理されている為にできないので、管理されていない人も少ない砂浜でやりにきました。
(※なので1人で事故っても誰も気付いてくれません。ご注意下さい)
・・・しかしこの日、やや波が荒れ模様なのが少し気になる。いつもは大きな水溜まりかと思えるぐらいに穏やかで凪いでいて、透明度が高く海の底が海上からでも透けて見えていた海が、今日は砂が巻き上げられてにごり気味。こ、これは中止した方がいいのでは・・・。なんでよりにもよって今日なのだ・・・。
しかし天気予報ではこれからしっかりと晴れるとのこと。潮汐情報でもこれから夕方から干潮になり、大丈夫なはず。そして中止したら次いつ来られるか分からない・・・。判断するにももう少し待ってからか・・・?
とりあえず波が収まることを願いながら砂浜で準備を進めていきました。また実施する場所も波が弱まりそうな防潮堤の近くで行うことに。
これから晴れる、波も弱まる、大丈夫、大丈夫。そう何かに願いながらテープライトを接続し、海へテープを延ばす。
強い波が何度もボクとテープを襲う
ペグでテープを地面に埋め込むものの、テープが波で強く引かれて埋めたペグごと波にもっていかれること数回。
波は弱くなるどころか強さを増していき、防潮堤に強く叩きつけられる波。そして少し沖の方からは雷の音。これ沖の方は嵐になってますわ。おい天気予報。
防水テープで繋げていたLEDテープのコネクタ部分が強い波でブチブチと切られる。このLEDテープライト、LEDが付いているテープ部分は防水なのですが、コネクタ部分は防水じゃないのです。非常にまずい。
そうこうしている内に時間は予報では干潮予定の時間帯。しかし干潮どころか潮はどんどん満ちていき、海底にテープライトを固定している時にふと振り返ってみたら、完全に波に沈んでいたLEDテープライトのコントローラや電源アダプタ(非防水)。悲鳴を上げながら浜に駆け戻りました。おい潮汐予報。
そんなこんなで準備を初めて2時間ほど経過したあたりで、何とか海底にテープを固定できたので、点いて点いてと祈りながらの電源ON。
海中で光らせても何も見えないかもな・・・と思っていたのですが、思っていた以上に海上からでも見えました。明かりが点かなくなってしまったライトもあるけれど、これはいけるかもしれない!このまま夜になったら海が光って綺麗なのでは!?
・・・と思って待っていたら、数分後2本目もブチンと電気が落ちました(上の動画撮影の直後。その為撮り直しできず)。使用したAnkerのモバイルバッテリーが何かしらの事故を検知したのか自動シャットダウン機能が働いていたので、電源を入れ直したのですが、それでもダメ。うんともすんとも言いません。
やっぱり非防水の所に波がどっぷりと被ったのがマズかったのか、と思ってライトのコントローラを持ち上げると、かなりアチアチで、強く焼け焦げた匂いがする。もう完全にご臨終です。最早どうしようもなく、暗くなる前に泣く泣く撤収開始しました・・・。
ただ暗くなる前に撤収して良かったかもしれないとも思いました。というのも片付けの時点で辺りがかなり暗くなり、何も見えません。そして聞こえる波が強く防波堤を打ち付ける音。また遠くで響く雷の音。ちょっと命の危険も感じました。夜の海は本当に危ない。
こうして今回は残念ながら失敗に終わったのですが、しかし意味のある失敗だったと思います。海中でも光は海上まで届く事は確認できましたし、また実施するにあたって必要な物などを色々と洗い出せた気がします。今回は全体的に想定と準備不足でしたね。
中でも1番想定していたのは「警察に職務質問される/怒られる」でしたが、うん、かなりどうでも良い想定でしたね・・・。あとやはり波が強い日は諦めるしか無さそうです。
現在はTake2に向けてまた準備を進めています。今年中にできなければ来年の春夏に再挑戦のつもりです。
現時点で目指している理想形として
1. 2本のLEDテープライトを直線に伸ばして線路の様にして、その上を歩く/泳ぐ
2. ぐるぐると円形に巻いて魔法陣の様にして真ん中に立つ
3. テトラポット近くまでライトを伸ばし、カラフルな光で熱帯魚を照らす
この内のいずれかは実現したいところです。それではまた!
そしてもうGoo○le予報は信じない