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AWSのインフラコスト見積もりでの「この値なに?」をちょっと解説(AWS Fargate編)
目次
はじめに
AWSのインフラコスト見積もりでおなじみのAWS Pricing Calculator、
リストから選択あるいは値を入力するとその場でコストが計算できて便利です。
あちこち変えてみるとリアルタイムに計算結果に反映されるのでどの項目がコストに大きく影響するのかもわかります。
ですが、
「このオプションってなに?よくわからないんだけど、選ばないとダメ?」
と思ったことはないでしょうか?
AWS Fargateのメモリは何GBにするか、サブネットのIPアドレスの範囲はどうするか、 Amazon RDSのエンジンには何を選ぶかはもちろん考えていたけれど、 AWS Fargateの見積もりだけでもメモリ以外にも色々な項目が...。 エフェメラルストレージって何?アーキテクチャって何?
そんなインフラビギナーなあなたへ贈る、かんたん解説。
今回はそのAWS Fargate編です。
AWS Fargateの選択・入力項目
2025年12月24日現在、AWS Pricing Calculatorの選択・入力項目は全部で14個あります。
数値と単位をそれぞれ別で指定して一つの意味を持った値となるものもあるので、それらを合わせて1項目と数えるならば全部で10個とも言えます。
中には別の項目の選択によって変化するものもあります。
説明
この見積もり自体の説明です。見積もりの金額には影響しません。
見積もった後でリンクを共有する予定なら入力しておくとよいかもしれません。
ロケーションタイプを選択
「リージョン」しか選べないので気にせず進めましょう。
リージョンを選択
「アジアパシフィック(東京)」や「アジアパシフィック(大阪)」など、基本的には使う人がいる場所の近くを選びます。
リージョンによって価格が異なりますが、それ以上に通信の遅延の方を気にしましょう。
使う人から遠く離れたリージョンだと通信の遅延が大きくなります。
コストをケチり過ぎた結果、レスポンスが悪いからと使ってもらえないのでは元も子もありません。
オペレーティングシステム
「Linux」か「Windows」かを選びます。
Windowsを選ばざるを得ない特別な事情がある場合を除いてLinuxでいけますし、そちらの方が安く済みます。
CPUアーキテクチャ
「x86」か「ARM」かを選びます。
ARMの方が少し安いのですが、アーキテクチャは動作させるコンテナイメージと合わせる必要があります。
開発環境の都合もあるので、開発担当の方と相談するのが吉です。
タスクまたはポッドの数
どれくらいの数のタスクを動かすのかを指定します。
バリューとユニットを合わせて一つの値になります。
ユニットは「/秒」「/分」「/時」「/日」「/月」の5種類から選択します。
いずれも「/」(スラッシュ)から始まっており、単位時間を指定するものです。
1ヶ月内で起動される回数(頻度)を表しますが、次の平均期間と併せて考えるのがよいです。
平均期間
前の項目と同様、バリューとユニットを合わせて一つの値になります。
ユニットは「秒」「分」「時間」「日数」の4種類から選択します。
一回起動されたらどれくらい動作を続けるかを指定します。
例えば、「毎週日曜日の深夜に起動されて2時間ほどの処理を実行して終わる」
のであれば、
| バリュー | 4 |
| ユニット | /週 |
| バリュー | 2 |
| ユニット | 時間 |
となります。
別の例として「可用性のため2つのAZで一つずつ、停止することなく動かし続ける」
のであれば、
| バリュー | 2 |
| ユニット | /日 |
| バリュー | 1 |
| ユニット | 日数 |
となります。
この例での平均期間については
| バリュー | 24 |
| ユニット | 時間 |
としても同じ意味になります。
割り当てられたvCPU の量
どれだけの処理能力を与えるか、「0.25」「0.5」「1」「2」「4」「8」「16」から選択します。
構築しようとしているシステムがどの程度の計算能力を必要とするか次第ですが、あまりギリギリを攻めすぎず多少余裕を持たせることをおすすめします。
割り当てたメモリ量
どれだけの記憶領域を与えるかを指定します。
vCPUの量の選択次第で「割り当てたメモリ量」と「ユニット」の組み合わせになったり「割り当てられたメモリ量。」の1項目になったりと、変化します。
「割り当てられたメモリ量。」はリストから選択する方式、「割り当てたメモリ量」は数値入力でvCPUの値の2倍以上の数値でないとエラーになります。
構築しようとしているシステムの処理特性次第ですので、開発担当の方と相談するのが吉です。
後述するエフェメラルストレージの方が単価が安いため、相談してみたら大容量を求められたという場合は処理データを一旦ファイル出力するなどしてメモリを節約する余地がないか話し合ってみるのもよいかもしれません。
ユニットは現状「GB」固定です。
Amazon ECS に割り当てられたエフェメラルストレージの量
バリューとユニットの組み合わせでストレージのサイズを指定します。
ユニットは現状「GB」一択です。
バリューは20より小さい値ではエラーになります。
パソコンのHDDやSSDのような位置づけのもので、メモリよりだいぶ安い単価となっています。
まとめ
現状「GB」一択となっているメモリやストレージの「ユニット」に今後「TB」が追加されるかもしれません。
AWSのUIは日々アップデートされていくためこの情報も明日には古いものとなってしまっている可能性がありますが、お役に立てれば幸いです。