2017年9月アーカイブ

みなさん、こんにちは。

前回の「Salesforce を活用したビジネス文書の作成」(検討編)に続きまして、続編となる(設定編)をお伝え致します。

(前回)

https://www.acceluniverse.com/blog/developers/2017/09/salesforce.html

帳票クラウド「OPROARTS」の使い方


まずは、帳票クラウド「OPROARTS」を活用した設定手順ですが、以下の役割分担により作業を進めさせていただきます。
なお、「OPROARTS」のインストール手順に関しましては、今回は割愛させていただきます。

1. 帳票設計 : OPROARTS Live

  • ・標準提供される帳票テンプレートを流用して、ビジネス文書(例えば、見積書)の帳票設計を行う。
  • ・固定的な表記となる静的項目、「商談」により変動される表記となる動的項目の設定を行う。
  • ・会社ロゴや社印等のイメージファイルを貼り付ける。

    スクリーンショット 2017-08-31 16.31.36.png

2. データマッピング : OPROARTS Connector for Salesforce

  • ・動的項目に対して、Salesforce におけるオブジェクト内のどの項目を紐づけるかをマッピングする。
  • ・日付表記(例えば、年月日)、文言表記(例えば、取引先担当者に「様」を追記)等々の編集を行う。
  • ・マッピング及び編集済みの帳票テンプレートをサーバ側に「配備」し、Salesforce にて活用する為のAPIコードを出力する。

    スクリーンショット 2017-08-31 16.24.23.png

3. 帳票出力 : Salesforce

  • ・出力されたAPIコードを、「商談」オブジェクトのカスタムボタンから起動されるように設定する。
  • ・「商談」レイアウトを編集し、作成されたカスタムボタンを配置する。
  • ・「商談」を選択後、該当するカスタムボタンを押下することで、PDFイメージが表示される。

    スクリーンショット 2017-09-01 14.36.18.png

「OPROARTS」における帳票設計、データマッピング

OPROARTS Live における帳票設計

  1. 1. Salesforce にログインする。
  2. 2. アプリケーションメニューから「OPROARTS Connector」を選択する。
  3. 3. 「START」ボタンを押下する。「OPROARTS Designer」タブが新規に表示される。
  4. 4. 新規に帳票設計を行う場合には「新規作成」ボタンを押下し、テンプレートのひな形を選択する。
  5. 5. 新規作成画面にてテンプレート名を入力して、「作成」ボタンを押下する。ドキュメントテンプレートフォルダに新規作成したテンプレートが保存される。
  6. 6. ドキュメントテンプレートフォルダに保存されている既存のテンプレートを選択する。選択したテンプレートの概要が右側に表示される。
  7. 7. 選択したテンプレートのテンプレート名を変更する場合には「名前変更」ボタンを押下する。
  8. 8. 選択したテンプレートを削除する場合には「削除」ボタンを押下する。
  9. 9. 選択したテンプレートを基にコピーしたい場合には「コピー」ボタンを押下する。
  10. 10. 選択したテンプレートを編集したい場合には、テンプレート概要の下の「編集」ボタンを押下する。テンプレートの編集タブが新規に表示される。
  11. 11. 編集タブにて目的に応じた編集作業を実施する。
  12. 12. 編集作業終了後、操作パレットの「保存」アイコンを押下する。または、ファイルメニューの「保存」をクリックする。
  13. 13. 編集したテンプレートの保存後、操作パレットの「Start Data Mapping」アイコンを押下する。データマッピング画面が表示される。

    スクリーンショット 2017-09-01 14.22.39.png


    スクリーンショット 2017-09-01 14.25.05.png

OPROARTS Connector for Salesforce におけるデータマッピング

  1. 1. 【1st】「Salesforce.com」パネルにて「現在のログイン状態を引き継ぐ」を選択して「Login」ボタンを押下する。
  2. 2. 「マッピングの復元」ポップアップにて「マッピング情報が存在します。復元しますか?」が表示された場合には「はい」を選択する。
  3. 3. 【2nd】帳票で使用するオブジェクト((例)「商談」オブジェクト)を選択する。「次へ」ボタンを押下する。
  4. 4. 【3rd】明細部で使用する子オブジェクト((例)「商品」オブジェクト)を選択する。「次へ」ボタンを押下する。
  5. 5. 【4th】明細オブジェクトの詳細を設定する。「抽出条件」、「並び替え順」等を指定する。「次へ」ボタンを押下する。
  6. 6. 【5th】関連する子オブジェクトを選択する。「次へ」ボタンを押下する。
  7. 7. 【6th】動的コンポーネントとマッピングする。フォーマット等を指定する。「次へ」ボタンを押下する。
  8. 8. 【完了】「フィールドマッピング」パネルにて「マッピングの検証」ボタンを押下する。エラーが検出されないことを確認後、「保存」ボタンを押下する。
  9. 9. 「テンプレート配備ウィザード」ポップアップにて「配備」ボタンを押下する。
  10. 10. プレビューを確認したい場合には「プレビュー」ボタンを押下する。PDFファイルのプレビュータブが新規に表示される。
  11. 11. 「出力ボタンの作成」セクションにて「生成」ボタンを押下する。APIソースのサンプルタブが新規に表示される。
  12. 12. データマッピングが完了したら「閉じる」ボタンを押下する。

    スクリーンショット 2017-09-01 14.27.33.png

    スクリーンショット 2017-09-01 14.30.12.png

Salesforce における帳票出力

商談オブジェクトに「見積書作成」ボタンを追加する場合

  1. 1. Salesforce にログインする。
  2. 2. アプリケーションメニューから「セールス」を選択する。
  3. 3. 画面右上の「設定」ボタンを押下する。
  4. 4. 画面左側のメニューから「ビルド > カスタマイズ > 商談 > ボタン、リンク、およびアクション」を選択する。
  5. 5. 「新規ボタンまたはリンク」ボタンを押下する。
  6. 6. 「カスタムボタンまたはカスタムリンクの編集」画面にて下記の通りに設定し、「保存」ボタンを押下する。
  • ・表示ラベル : 任意のボタン名称(例えば、見積書作成)
  • ・名前 : 任意のラベル名称(例えば、Quotation)
  • ・表示の種類 : 「詳細ページボタン」を選択
  • ・動作 : 「JavaScript を実行」を選択
  • ・内容のソース : 「OnClick JavaScript」を選択
  • ・差し込み項目 : データマッピングにて生成したAPIソースを貼り付ける。MSゴシック体やMS明朝体等のフォントを使用した場合には、埋め込みフォントオプションを true に変更する。
    • ・// フォントの埋め込むかどうかを指定します。true もしくは false で指定します。
    • ・// fm パラメータが'PDF'の場合に有効です。また、テンプレートで埋め込み可能なフォントが使用されている必要があります。
      • ・変更前 : `fe:false,`
      • ・変更後 : `fe:true,`
  1. 7. 「商談」タブをクリックし、特定の商談データを開く。
  2. 8. 画面右上の「レイアウトを編集する」をクリックする。
  3. 9. 「商談レイアウト」の選択メニューにて「ボタン」をクリックする。
  4. 10. 6.にて作成したカスタムボタンをドラッグして任意の位置に配置し、「保存」ボタンを押下する。
  5. 11. 配置されたカスタムボタンを押下し、該当帳票のPDFイメージタブが新規に表示されることを確認する。
  6. 12. PDFイメージタブにてPDFファイルとして任意の場所に保存する。

    スクリーンショット 2017-09-01 14.34.44.png

    スクリーンショット 2017-08-31 16.27.28.png

おわりに


本件、帳票設計にはかなりの試行錯誤が必要とはなりますが、完成した帳票の仕上がりの良さや操作性はかなりの高得点との評価を、総務部の女性スタッフからいただいています。
なお、今回は5帳票のみの作成でしたが、その他の帳票に関しても、トライしてみたいと思っています。

みなさんもお試しになってみては、いかがでしょうか?

みなさん、こんにちは。

前回の「Salesforce CRM Content を活用したコンテンツ配信」に続きまして、第二弾の業務改善ブログとなります。
今回は、「Salesforce を活用したビジネス文書の作成」と題しまして、導入前の(検討編)をお伝え致します。

(前回)
https://www.acceluniverse.com/blog/developers/2017/08/salesforce-crm-content.html

ビジネス文書の作成

みなさんは、お客様にご提出するビジネス文書(例えば、見積書など)は、どのように作成されていますでしょうか?
一般的には、Excelシートで作成して紙に印刷し、作成者と承認者の認印及び社印を押印後、複合機等でスキャンしてPDFファイルをメールで送付すると言った方法でしょうか。

弊社でも同様な運用を行っていましたが、管理部門のスタッフにおいて、結構な労力と時間を要しておりました。
また、見積書以外にも、以下の様なビジネス文書が、お取り引きの際には発生致します。

  • ・見積書
  • ・発注書(*1)
  • ・納品書
  • ・検収書(*2)
  • ・請求書

(*1) 発注書は、外部への発注用ではなく、お客様から弊社にご発注して頂く為の書類となります。
(*2) 検収書も、発注書と同様に、お客様にご提出した成果物をご検収して頂く為の書類となります。

Salesforce の活用

弊社では、創業当初の早い段階から、Salesforce の「Sales Cloud」を活用致していたことは前回もお伝えした通りです。
ある日のこと、 Salesforce 上のデータと連携しつつ、ビジネス文書を自動作成できるソリューションがあるとの情報をメルマガで受け取り、詳細内容を確認すべく、製品紹介のハンズオンセミナーに参加致しました。

ソリューションの製品名は、日本オプロ株式会社のフィールドサービス向け業務管理「AppsFS」、及び、帳票クラウド「OPROARTS」です。
どちらかを採用して、弊社でのビジネス文書の作成処理を改善すべく、早速検討に入って行きたいと思います。
以下の通り、要件を整理した上で、両製品の比較検討結果をご説明させていただきます。



フィールドサービス向け業務管理「AppsFS」の概要


「AppsFS」は、Salesforce をバックボーンに開発された、フィールドサービス向け業務管理システムとなります。
フィールドサービス向けとは銘打っていますが、「見積→受注→納品→請求」にわたる販売業務、「発注→仕入→支払」にわたる購買業務をトータルでカバーしており、なおかつ、各工程における情報の一括管理と帳票業務の効率化を同時に実現できるとの謳い文句に、「弊社の様なソフトウェア開発会社でも使い勝手が良さそうだ」という所感でした。
https://micro.opro.net/AppsFS/



帳票クラウド「OPROARTS」の概要


「OPROARTS」は、標準提供される帳票テンプレートを流用するか、もしくは、Excel上で帳票をデザインし、Salesforce 等々のクラウド上のデータと帳票項目をマッピングした上で、必要なデータが反映された帳票をダウンロードすることが可能になります。クラウドに移行しても、今まで利用していたExcelシートをそのまま利用することが可能となります。また、マクロ付のExcelファイルにも対応しています。
https://micro.opro.net/Prime/



比較検討内容

案1. 「AppsFS」採用の場合

  • ・「AppsFS」は、Salesforce をベースに開発されている為、「取引先」オブジェクト等は参照可能だが、「見積→受注→納品→請求」にわたる案件情報は、製品独自の「販売」オブジェクトに登録される。
  • ・弊社の場合には、「見積→受注→納品→請求」にわたる案件情報は、Salesforce 標準の「商談」オブジェクトに登録したい。
  • ・理由として、チームスピリット社製品の「TeamSpirit」と連携して、「プロジェクト」オブジェクトに、作業者毎の工程別の工数内訳を入力させる運用は継続させたい。
  • ・「商談」オブジェクトと「販売」オブジェクトとの二重入力は回避したい。
  • ・「AppsFS」では、「見積→受注→納品→請求」にわたる販売業務の流れの中で、見積書・納品書・請求書は標準で帳票出力可能。
  • ・しかし、発注書・検収書に関しては新規開発対応が必要であり、帳票クラウド「OPROARTS」が一部加算されては、コスト面からもかなり厳しい。



案2. 「OPROARTS」採用の場合

  • ・「OPROARTS」にて標準提供される帳票テンプレートを活用する場合、「見積→受注→納品→請求」にわたる案件情報は、Salesforce 標準の「商談」オブジェクトを参照可能。
  • ・また、案件情報に紐づく費用明細は「商品」オブジェクトに関連して参照される様に設定されている。
  • ・弊社側の運用方法にも準拠しており、二重入力の問題点は回避できる。
  • ・但し、標準提供される帳票テンプレートをそのまま使用する訳にも行かない為、弊社向けに帳票設計をカスタマイズする必要あり。
  • ・コスト面に関しても、「OPROARTS」単独購入のみで抑えられる。



結論


本件、運用面、コスト面を考慮した結果、案2.の採用が決定されました。
「OPROARTS」における帳票設計技法を習得できることも決め手の一つとなりました。

次回は、Salesforce を活用したビジネス文書の作成(設定編)にて、帳票クラウド「OPROARTS」の設定手順を解説させていただきます。

こんにちは。

弊社では、HPの開発にMovable Typeを使用することが多々あります。
このアクセルユニバースのホームページにもMovable Typeを使用し運営を行っています。


先日、緊急の時に備えて、ホームページのトップに地震などが起きた際、文言が表示されるようにしたいと依頼がありました。
わかりやすくいいますと、通常時はAのパターン、緊急時はBのパターンという全く違うスタイルを表示したいということです。
本日はその設定方法をご紹介します。

設定方法

まずは、既に作成されているウェブサイト内に新たにウェブページを作成します。
作成したウェブページ内に文言があり、ステータスが公開になっていれば、その文言がホームページのトップに表示されるようにします。
作成したウェブページが公開か非公開かの判定処理を、ホームページのトップの内容を呼び出すのに使用しているテンプレートに記載します。


私が時間がかかってしまった箇所は、指定した(作成した)ウェブページが公開か非公開かの判定処理です。

実際のソースコード(所々書き換えています)

<mt:SetVarBlock name="blog_id"><$MTBlogID$></mt:SetVarBlock>
<MTIf name="blog_id" eq="1">←ブログIDが「1」だった場合の処理
	<MTPages include_blogs="21" id="公開したいウェブページのブログID">←指定したウェブページが公開だった場合(緊急時の処理)
		<div id="test1">
			<div class="mainBanner">
				<div class="exapmle"><$MTPagebody></div>←指定したウェブページの中身を表示するタグ
			</div>
			<div id="accel"></div>
			<div class="container">
			</div>
		</div>
		<MTElse>←指定したウェブページが非公開だった場合(通常時の処理)
			<div id="test2">
				<div class="mainBanner">
					<div><img src="###" alt="###" width="###"></div>
					<div><img src="###" alt="###" width="###"></div>
					<div><img src="###" alt="###" width="###"></div>
				</div>
				<div id="accel"></div>
				<div class="container">
					<ul>
						<li>
							<a href="javascript:void(0);">
								<img src="###" alt="###">
							</a>
						</li>
						<li>
							<a href="javascript:void(0);">
								<img src="###" alt="###">
							</a>
						</li>
						<li>
							<a href="javascript:void(0);">
								<img src="###" alt="###">
							</a>
						</li>
					</ul>
				</div>
			</div>	
	</MTPages>
</MTIf>

ブログIDで条件分岐するには下記を書かなければいけません。

<mt:SetVarBlock name="blog_id"><$MTBlogID$></mt:SetVarBlock>
<MTIf name="blog_id" eq="1">
ブログIDが1だった場合の処理をここに書く(今回でいうとBのパターンの処理を記載する)
</MTIf>

また

<mt:SetVarBlock name="blog_id"><$MTBlogID$></mt:SetVarBlock>

部分は改行してしまうと動作しないのでご注意ください。
(以前、改行が原因でしたハマりました。)

ブログ作成で大切なこと

多くの人に見てもらえるブログを作成するためには、わかりやすさが大切です。

わかりやすさとは、「必要な情報」が「必要なタイミングで得られる」ことだと考えています。上記の設定は、今回のような緊急時だけではなく、セールの情報など、読み手にとって有益な情報を出し分けることにも利用できます。


このブログが参考になりましたら嬉しいです。

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